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虹の橋へ

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昨夜、愛犬のパズーが亡くなりました。

14歳でした。





昨日は普段と何も変わらない1日に思えました。
パーちゃんはいつもと同じように、
朝も元気にご飯を食べて、散歩に行きました。


ただ、私が半ドンで仕事を終え、15時すぎに帰宅した時
何やら左目をかゆそうにしているのが気になったので
母と2人で17時ごろに病院へ連れて行きました。


いつもと同じように、元気いっぱいでお外に繰り出し
老犬とは思えない力でグイグイ引っ張って先に立って歩き、
本当に、いつも通りのパーちゃんでした。



が、病院に着いて待合で待っている間に
何やら様子がおかしくなり
普段ならしない姿勢でうつ伏せになって
頭をあげているのが億劫そうな仕草を見せました。


診察室に入って先生にその様子を話すと、
加齢による心雑音もあるし
精密な血液検査をしておきましょうと言われました。
(かゆがっていた目は何ともありませんでした)

その場ですぐ結果が出る項目はすべて正常値で、
外注する検査項目は来週結果を聞きに来る約束をし
暗くなり始めた帰り道を我が家へ急ぎました。


ところが、少し歩いたところで座り込んで
歩きたくないという素振りを見せ始めました。
お散歩が大好きなパーちゃんが、
そんなことをするのは初めてのことです。


もう老犬だし、久しぶりの病院でよほど疲れたんだろうと思い
14kgあるパーちゃんを母とふたりで交代で抱き上げて
少しずつ進みました。


が、ひと休みしようと腰を下ろしたベンチの前で
ついにはぐったりと横になってしまい
呼吸がどんどん荒くなって苦しそうにし始めたので
急いで携帯で父を呼び寄せ、病院へ逆戻りしました。



再び診察台の上に載せ、苦しそうに力んでいるおなかのあたりに
超音波を当ててもらいました。


触診では異物が確認されませんでしたが
エコーの結果、肝臓の近くに明らかに内臓ではないと思われる塊が見つかりました。
その周囲には腹水も広がっていました。


先生曰く、その塊が破裂したんじゃないか―とのことでした。


ただ、その塊の正体を調べるためには
もっと大きな病院で太い針をおなかに差し込み
塊の一部を取り出して生検にかけるか、
実際におなかを切り開いてみないとわからないかもしれない。
そして、そういった検査は大きな痛みが伴い
開腹すれば多量の出血が予想されるため
下手をするとそのまま命を落とす危険もある・・・

また、その塊の正体がわかったところで
高齢のパーちゃんが闘って打ち勝てるものなのか―

いずれにしてもリスクが非常に高い、と説明を受けました。


とにかく今は、苦しんでいるパーちゃんの痛みを
少しでも取り除いてやりたいと思い
痛み止めの注射で様子を見ることになりました。


大きな検査をするにしても、その先に手術が必要だとしても、
とにかく今の状態ではどちらも始められないため
翌日分の鎮痛剤をもらってその日は連れて帰りました。


そして、帰宅後。

薬の効果がなかったのか、帰ってきてからもずっと横にふせって
苦しそうに浅い呼吸を繰り返していました。


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足先や鼻先は血の循環が悪くなったために
氷のように冷たくなり、
口の中は歯茎も舌も真っ白になっていきました。


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何度か起き上がろうとして頭をあげるも、
すぐに力が抜けてしまって
苦しそうに横になってしまう愛犬を前に、
そばにいてなでてやることしかできませんでした。。


そして、22時すぎ。

呼吸が静かになってきたと思ったら、
目からどんどん光が失われていき、
何度か引きつけのような痙攣をしたあとで
そのまま、動かなくなりました。


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たった数時間前までは、いつもと変わらず元気だったのに。


あまりにも突然の死でした。


毎年の健康診断では、何も異常は認められませんでした。


心臓が年相応に弱ってきているので
定期的にお薬を飲み始めた方がいいかな、と話していた矢先でした。


夏頃から、少し疲れやすくなったように感じていましたが
それでも涼しくなってきた最近では、また元気を取り戻し
軽やかな足取りでおでかけするようになっていました。



でも、もっと早く異常に気付けたんじゃないか・・・
倒れたあの時、設備の整った大きな病院に連れて行けば
何とか助かったんじゃないか・・・


後悔ばかりがふくらみます。。


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一夜明けた今日、
朝からご近所の人たちが何人もパーちゃんに会いにきてくれました。


古くから近隣に住む人たちの中で
パーちゃんを知らない人は誰もいません。


パーちゃんは近所のアイドルでした。


となりのおばさんは、まるで我が家の子を失ったように
涙を流して悲しんでくれました。


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昼ごろ、横浜から兄もかけつけました。


そして、家族全員がそろったところで
葬儀屋さんが到着し、小さなお葬式が行われたあと
火葬のために連れていかれました。


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戻ってきた遺灰は、しばらく玄関の家族を見送る場所に安置しておきます。

今まで通り、毎日パーちゃんに
「行ってきます」と「ただいま」が言えるように。。


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14年前、一軒家への引っ越しを期に家族入りしたパーちゃん。

近所で生まれた子犬をもらってきました。



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ころっころの子犬だったパーちゃん。



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5匹兄弟の中から、「この子にする!」と決めたのは私でした。
大好きなジブリ映画からとって、パズーと名付けたのも私でした。


中学時代は私が毎日、放課後お散歩に連れ出しました。
今ではマンションが建ってしまった場所に
かつて広い原っぱがあって、そこでいつもボール投げをして遊びました。


ここ数年は仕事が忙しく、
お散歩はおもに父が連れて行っていましたが
週末などは少し遠出して近くの大きな都営公園まで足をのばしました。



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思い出は数えればきりがないほどたくさんあります。


もう、パーちゃんがどこにもいないなんて信じられません。


寂しくて寂しくてしょうがないです。


あまりにも突然の出来事に、パーちゃんの死に、実感が湧きません。

嘘みたいで、信じられないです。



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可愛い可愛いパーちゃん。


我が家の大切なパーちゃん。



最低でもあと2,3年は、生きてくれると信じていたのに。。



パーちゃん、虹の橋で、待っててね。。


必ず会いに行くから、みんなが行くまで待っててね。



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*今回、ねこ親会はギリギリで参加取り消しとさせていただきました。
 運搬を申し出ていただいたSさん、ちばわん運営メンバーのみなさん、
 てぃと&ちび太に会いに来てくれた方、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。。
by nrkmimiko | 2011-09-25 19:36 | うちの子