2012年 12月 30日
アンバランス
移動直後気になることがありました。
それは、体の揺れについて。
動く時、少しふらつきが出ます。
脚の怪我が原因かと思いましたが
腰が細く体の運びが頼りない感じで
止まっている時にも少しゆらゆらします。
センター引き出し→我が家に移動までの間に
お世話してくれていたchieさんも
そのことには気づいていて
足の怪我を治療していた病院で
ふらつきのことは相談していたそうですが
血液検査はすべて正常値で
眼振などの神経症状も見られなかったことから
精密検査は行わなかったとのこと。
ただ、気になることがもう一点。
頭数が少なく、室内フリーの我が家に来て
初めて気が付いたことですが
ソーニャ、まったくと言っていいほど
音に反応を示しません。
うしろから大声で呼びかけても、
手を叩いたりして音を出しても、
反応しない。
それどころか、耳を動かさない。
猫って、背中を向けて無視することはあっても
耳だけは正直にこっち向いてたりしますよね。
ソーニャんはそういった仕草をまったく見せず、
触ると「ビクッ!」として
初めてそばに人がいたことに気付く、
そんなリアクションをとります。
首をいつもかしげているように
頭が右側に傾くのも気になりました。
そんな訳で、
ソーちゃん頭部CTを撮るため
chieさん家に戻って検査入院をしてきました。
結果は―
画像診断では、特に脳内に腫瘍などは見つからず。
耳の件は
右耳の内耳にポリープのような
ちっちゃなデキモノがあって
それは点耳薬で治るか現在治療中です。
ただ、耳が聞こえているかどうかは
病院の方でも判断できなかったようです。
その小さなおできが原因とは考えにくく、
最悪の要因として恐れていた脳内異常も確認できず、
結局、ようわからん。っていう状態です。
耳が聞こえないなら、
もっと怯えてビクビクしていそうなもんですが
ソーちゃんはとってもマイペースで
毎日ゆったりと過ごしています。
①耳が聞こえないのか、
②はたまた聞こえづらいのか、
③聞こえているけれど、反応する部分に問題があるのか、
預かり主は③の可能性高し、と感じています。
何の根拠もありませんが・・・
体の揺れについては、
先天的な小脳疾患でしょう、とこれは予想していた診断です。
多くの小脳形成不全は
母猫のお腹の中にいる時に、
お母さん猫がウィルスに感染することで
子猫の脳の形成が不完全になってしまい、引き起こされる障がいだそうです。
小脳は運動神経や平衡感覚をつかさどる器官で
小脳欠損の猫は個体差がありますが
みな、運動能力が低くなります。
ソーちゃんも高い場所には昇りません。
歩行には問題ありませんが、
まだ走っているところは見せてくれず、
時々バランスを崩してひっくり返っている時があります。
ただ、後肢の怪我が完治していないこともあり
本来の運動能力がどの程度のものなのかは
現時点では何とも言えない、です。
同じように、小脳形成不全の診断を受けた
黒猫ゆめこ(現タブラ)も
ゆらゆら揺れていたり腰が細く後ろ足が弱かったですが
元気に飛んだり跳ねたりしていました。
でも、もし脚が完治した時に
ソーちゃんが飛んだり跳ねたりできなくても
お家の中で暮らしていく分には
何も問題はないと私は思います。
甘えっ子でお膝の上が大好きで
頭をスリスリこすりつけてきて
動く時にちょっとフラつきがあるものの
ごはんもほかの子と同じようにひとりで食べれるし
トイレもしっかり決めてくれます。
特別、お世話に手がかかる子ではありません。
小脳欠陥は命に関わるような病気ではなく
進行性のものでもなく
犬猫の場合、治療法もないので
何ていうか、ザックリ言うとまぁ、
「ほっといても大丈夫」なものです。
ただ少し、体の動きが不安定なだけ。
考えてみると、今我が家にいる保護猫たちは
みんなアンバランス。
もっちゃんは3本足で
高い場所に昇る時は軽やかですが
(後ろ足で力強くジャンプできるので)
降りる時に片足だけで支えきれず
顎をぶつけてる時があります。
でも、もちょはそのことを嘆いたりなんかしない。
おもちゃで思いっきり遊んで
毎日ヨダレ垂らしながら眠ってます(笑)
ありのままの自分でのんびり生きています。
はくちゃんは原因不明ですが
後肢の力が弱く
ジャンプしても目標地点に届かず
すべったりズッコケたり落っこちたり、よくしてる。
水飲みボウルの上を
ジャンプで飛び越えようとして失敗して
ボウルの中に尻もちをついて
お尻をビチョビチョにすることは日常茶飯事。
(学習せい、はくちゃんw)
でもはくちゃんは
ズッコケても尻もちをついても
落ち込んだり恥じ入ったりはしない。
自分の失敗に自分で驚いて
慌ててることはよくあるけど
ありのままの自分で今日も元気に動き回ってる。
体の動きがどんなにアンバランスでも
それを嘆いたり憐れんだりするのは人間だけ。
猫たちはそれぞれ何でもない顔して
自分も、ほかの子のことも
自然に受け入れてそのまんまで接してる。
私たちも彼らのように
アンバランスな部分を
その人を形作るもののひとつとして受けとめられたら―
彼らから学ぶことは多いんじゃないかと
もっちゃんと過ごして、はくちゃんと接して、
ソーニャんと出会って思います。
この子らを、異質なものとしてではなく
そのまんまで受け入れてくれるような
優しい家族が現れますように・・・・・・
ソーニャんは右耳と右足の治療中なため
募集はもう少し先になります。
もっちゃん・はくちゃんはご家族さま募集中です。
お申込みはこちらから。
by nrkmimiko
| 2012-12-30 01:45
| ソーニャ